パワー・トレーニング・バイブルを読んだ
ロードバイクが趣味になってからというものの、一人でお酒を飲むときはサイクルロードレースを見たり、ロードバイクの本などを読んでいることが多いのだけど、少しずつ読み進めていたパワー・トレーニグ・バイブルをやっと読み終えたので感想をまとめておく。
先に書いておくとパワー・トレーニング・バイブルはパワートレーニングを学ぶための必読書という感じだった。これさえ読んでおけば雑誌とかで特集されている数ページのものとか一切読まなくて良さそう。
- 作者: ハンター・アレン,アンドリュー・コーガン,高嶋竜太郎
- 出版社/メーカー: OVERLANDER
- 発売日: 2011
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
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- 目次
- トレーニング本を読むようになったわけ
- なぜパワートレーニングなのか
- パワー・トレーニグ・バイブルを手にした経緯
- 挫折したポイント、特に良かったポイント
- パワー・トレーニグ・バイブルから実践していること
- 今よりさらに活用するために
- どんな人におすすめか
目次
パワートレーニグバイブルの目次は以下のとおり。そもそもパワートレーニングとは何かというところからはじまり、データの分析、トレーニング計画の方法、レースでの活用などパワートレーニングに関して詳しく書かれていることが目次だけで分かる。
- パワー・トレーニグとは
- パワー・メーター
- パワートレーニグの始め方
- 自分の得意分野と苦手分野を知る
- 最適負荷でのトレーニグ
- パワー・データの分析
- 平均パワーの限界を打ち破る
- パフォーマンスの調整方法
- トレーニグ計画・レベルアップ編
- 体力の変化を見る
- トライアスロン選手のために
- レースへの活用 - より速く走るために -
- その他競技への活用 BMX、シクロクロス、トラック競技、ウルトラ・エンデュランス
- まとめ
トレーニング本を読むようになったわけ
私が自転車のトレーニグ本をちょこちょこ読んでいるのは、大きく以下の2点。
1点目は割愛、基本的にはお酒のお供にちょうど良いのです。2点目はフルタイムワーカーに限らず学生も含めて、自転車へ完全にコミットしている人以外は自分の時間を自由にトレーニングにあてられるわけではない。仕事、勉強、家庭など優先するべきことがあって空いた時間でトレーニングすることになる。仕事の繁忙期や人生のイベントなどでトレーニング時間が減る時期などもあるので、効率良く強くなる方法は「強くなりたい、速くなりたい」と思う人にとってテーマになる。
また、個人的に自転車の練習方法というのを学んだことはないのだけど、サッカーや野球などでも常に実戦形式の練習をするわけではなく、パス練習やシュート練習、1対1など様々な形式の練習がある。自転車にも同じようなことが言えると思うのでトレーニング本を(過去にも)読んでいたりした。まだまだ練習に取り入れられていないのが多いのが残念な感じなのだけど。
ちなみに、プロは練習メニューをトレーナーにきっちり管理されているイメージがあったのだけど、こちらの記事を見るとどうやらそんなこともないらしい。
コンディショニングはタイで乗り込むことで土台作りをします。体のベース作りが大切。その大きな土台作りができていない選手が多いのではないでしょうか? 自分のこの方法は自己流です。浅田さん(エキップアサダ監督)の元で走っていた時は、メニューをもらってチーム皆で練習に行ってメニューをこなしていましたが、それ以降は自己流なんです。もちろん今もチームのトレーナーはいて、お願いすればトレーニングメニューを作ってくれます。でもメニューをもらうことはないですね。自分のトレーニングデータをトレーナー送って「いいトレーニングができているよ。去年と比べて同じくらいに仕上がっている」とか、確認してもらっています。
もちろんトレーナーのメニューでやる選手もいます。(ヴィンチェンツォ)ニバリがそうです。トレーニングする道路まで決まっていて、このルートで何分走やって、次はこっちの道路に行ってこのメニューをこなしてという具合です。
なぜパワートレーニングなのか
スマートコーチングでアドバイスを受けていたりすると、自分の体重をできる限りロスなくペダルに伝えるための重心、ペダリング、フォーム、ポジション、体の使い方などの大切さが少しずつ分かっくる。しかし、その上でより大きなパワーを長い時間出せるようにフィジカルをあげていくことも必要だと思うし、時間が限られるなかで効率的に効果をあげるためにの練習方法のひとつとしてパワートレーニングを学ぶことは無駄にならないと思っている。
パワー・トレーニグ・バイブルを手にした経緯
ロードバイクのトレーニングを調べていたりすると、パワートレーニグについて書かれているブログや本はとても多いのだけど、その中でも評価が高いトレーニング本が「パワー・トレーニグ・バイブル」かなと思う。パワー・トレーニグ・バイブルさえ持っていれば、他の本はいらないという人もいる。一方でとても詳細に書かれている分、途中で挫折してしまったという人もいるようだ。
私も昨年の3月に購入して読むのを挫折しかけてやっと読み終わったのだけど、読み終わってから振り返ってみるととても良い本だと思うし、何度か読み直して理解を深めようと思っている。
挫折したポイント、特に良かったポイント
大事なところとは思うものの、6章、7章あたりは内容も難しくなってきて挫折しそうにになった(この辺で読むペースが一気に落ちたり、他の本を読み出したりした)。しかし、ここを突破したトレーニング計画を立てるところや弱点を補うところはとても実践的だし、練習に取り入れるイメージもしやすくてペースアップしてスラスラ読めるようになった。これから読む人は6章、7章の峠で諦めることなく頑張ってほしい。
補足資料Bに紹介されている練習メニューは1時間前後の短時間のものから、長時間のものまで様々のレベルのものが紹介されていて、とても参考になった。
パワー・トレーニグ・バイブルから実践していること
と、ここまで書いておいて私はパワートレーニングするうえで必須といえるパワーメーターを持っていない。しかし、この時期は冬ということもありZwiftでローラー練習をすることが多くなている。Zwiftはスマートトレーナーでなくても、対応しているものであればある程度パワーを計測できるし、パワートレーニングが出来るような練習メニューがもともと用意されていたりする。練習メニューは自分で登録することもできるので、私はパワー・トレーニング・バイブルの補足資料Bに紹介されているメニューを登録して練習している。
Zwiftにもともと登録されているパワートレーニグのメニューでも良いとは思うのだけど、各トレーニングメニューをどのようなシーンで取り入れるかなども紹介されていたりするし、自分の練習時間や強化したいレベルに合ったものを選びやすかった。
今よりさらに活用するために
複数人で練習している場合は別として、一人でやる実走練習には少し課題を感じている。パワーメーターを持っていないので、自分がやりたい強度の練習と違った強度のトレーニングになってしまったりする場合がある。回復走のつもりでライドしていても、気持ちよくてついつい強度が上がり、回復走にならなかったなんてことがある。
また、紹介されているメニューにはダンシングすることを指示されているものもある。私が使っているローラー台はダンシングできなくはないが、やはり思い切りスプリントするには不安があるので、そういったメニューをする場合は外で練習する必要がある。
やはり最大限学んだことを活用するためにはパワーメーターが必要になってくる。
どんな人におすすめか
他の人が絶賛するようにパワー・トレーニグ・バイブルはパワートレーニングを学ぶための必読書という感じだった。パワーメーターを持っている人はもちろん、パワーメーターの購入を検討している人、パワーメーターは持っていないけど、スマートトレーナーやZwiftでパワーの計測をしている人にもおすすめできる。
私はこの本を読んで他の人と同じようにパワーメーターを買いたくなった。しかし、お金がないというのが困ったものだ。
- 作者: ハンター・アレン,アンドリュー・コーガン,高嶋竜太郎
- 出版社/メーカー: OVERLANDER
- 発売日: 2011
- メディア: 単行本
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