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スマートコーチングで初回カウンセリングを受けてきた

先日、フクダ電子アリーナクリテリウムクリートフィッティングサービスを受けて気になっていたスマートコーチングの初回カウンセリングを受けてきた。自分自身で後からきちんと振り返りが出来るように、ブログにまとめておく。
クリートフィッティングを受けて気になっていたものの、プロも受けるようなコーチングをマンツーマンで受けることができるということは金額もそれ相応になるので、なかなか一歩踏み出せないでいた。しかし、最近読んだ「ロードバイクの作法 やってはいけない64の教え」という本の中に下手を固めるという言葉が出てきたこととで受けることを決意した。この言葉はもともとはゴルフの言葉みたいだけど、自転車にも置き換えることが出来る。単純に自転車に乗ることはもちろん出来るが、スポーツとして乗りこなすという観点では、出来ているかは分からない。そもそもスポーツとしての乗り方を学んだことはないし、書籍などで学習してなんとなく真似をしていたとして、きちんと出来てるかの判断が出来ない。

もし正しい乗り方が出来ていない場合、練習も少しずれた方向に努力していることになるし、間違った乗り方が染み付いてしまうと正しい乗り方を覚えても切り替えるのに時間がかかってしまうと考えた。体力が年々落ちるおじさんとしては出来る限り効率が良い努力をしたいし、自転車の乗り方とかテクニックというのは体力が落ちても衰えないものだとも思うので、今の自分にとって費用に対するリターンはかなり大きいと考えた。 前置きが長くなったが、こういう経緯でスマートコーチングで初回カウンセリングを受けてきた。

初回カウンセリングまで

スマートコーチングは完全予約制なので、予約・問い合わせページから予約を行う。その後フォームに記載したメールアドレスに返信があり、どんなオプションの選択や日程調整をするような流れとなる。私は自分のバイクのセッティングが正しいのかも気になっていたので、バイクプラスも申し込んだ。
日程が決まると、カウンセリングに必要なアンケートや同意書のPDFが送られてくるので、当日までに記入して持参する。その他、当日は自分の自転車、室内用スポーツシューズ、タオル、ドリンクといった必要なものも教えてもらえる。

スマートコーチングへ

自分の自転車が必要なのであれば、自走してしまうのが1番手っ取り早いので、自走した。自宅からは30キロ強だったので、サイクリングには丁度良い。場所は少々分かりづらいので、初回は少し余裕をもっておいた方が良いと思う。私も場所が分からずウロウロしていたのだけど、ちょうど出勤したコーチに声をかけてもらって、事なきを得た。

インタビュー

スタジオに入り、準備が終わるとコーチからのインタビューが始まる。このインタビューはコーチが相手の気持ちを理解して、相手により分かりやすい表現で伝えるという意味合いが含まれているということだった。せっかくマンツーマンでのコーチングなので、疑問や質問はどんどん聞いたほうが良い。

現状撮影

インタビューが終わると、スタジオにあるハイブリッドローラーにセットされた自分の自転車にまたがり、以下の4パターンのペースでローラーを回す。ローラーを回している最中は後ほど振り返ることが出来るように動画で撮影する(スマホを持ってる人は自分自身のスマホでも撮影してくれる)。

  • FTPペース
  • 下ハンを持ち、ペースをあげて先頭を追うような速度
  • 角度をつけて坂を登るイメージのFTPペース
  • 角度をつけて坂を登るイメージでペースをあげて先頭を追うような速度


コーチング前下ハン

振り返り

撮影を追えると、撮影した動画を見ながら自分自身のフォーム、ペダリングなどをどう思うかという意見交換をコーチとしていく。基本的に最初にコーチから自分の意見を言うように促される。自分が自転車に乗っている姿を見てどうということは経験がないので、戸惑ったが、別に正解を言うことが求められているわけではないし、感じたままの意見を言えば良いのだと思う。また、動画はスロー再生もしてくれるので、そうするとなんとなく感じることもある。
私も、最初はなんと言えば良いのか分からなかったが、スロー再生された動画を見ていると、おやおやペダリングで踏み込みが遅いなと思えてきた。特に下ハンを持ってペースをあげた状態が顕著で、自分としては上死点(12時)から踏み込みをしていると思っていたが、2時過ぎから踏み込みがされていて、下死点(6時)を過ぎたあたりでも力が入った状態になっているように見えた。疲れが出てくると更に3時位から踏み込んでいるようにも見える。
こういうことを伝えると、コーチからどう思うかという意見(私の意見についてどう思うか+その他に気づいたこと)が返ってくる。コーチは「不調になった時に自分自身でおかしな点に気づいて修正が出来るようになってもらいたい、ティーチングではなくコーチングです」といったことを言っていた。
他にも、以下のようなポイントが課題となっていた。

  • 座っている場所が前過ぎて、ハンドルに荷重になっていて、速度を出したいときにペダルに体重がかかっておらず、その分を脚で踏みにいっているために無駄足を使っている
  • ペダリングの下死点から上死点ビンディングに頼って引き上げすぎている
  • 登りの場合は座る位置が後ろ過ぎて、こちらもペダルにきちんと体重がかけられていない
  • 全体的にBBの中心に体の重心が来ていない

修正

まず最初にBBの中心に体の重心が来ていないことを修正するために、クリートの位置を調整した。私の場合はクリート位置が前すぎるために、体の重視が前目になっていたので、クリートを後ろ側に調整。クリート調整をした後、ペダルを水平に、サドルからお尻を離してバランスをとったときに左右の足にきちんと体重がかかっているかをチェック。何度かフォームチェックをしながら、前傾姿勢が取れて且つハンドルに体重がかからないように以下のようなポジション調整をした。

  • サドルの後退
  • ハンドル位置を下げる(スペーサー1つ分)
  • ハンドル角度の修正
  • ブラケット位置の修正
  • ステムを交換(110mmから120mm)

どのような調整が必要かは人によってまるっきり変わってくるはず。その他にペースを上げたいときは下ハンを握り、ニュートラルポジションよりサドルの後ろ側に座って前傾姿勢をとる。ペダルに体重がかけられていれば、ペダルを脚で踏む必要はないので、足をあげることに集中すれば良い。この時にビンディングを使って力で引き上げるのではなく、太ももをあげる動きをする。しっかりと出来れば、フラットペダルでもアタックがかからない限り集団についていけるようだ。
頑張るポイントは、ペダルを踏む動きではなく、前傾姿勢を保ち太ももをあげる動作をするということだった。ペースがあがったときは前傾姿勢をより深くする。また、ペースが落とすときに一気に脱力して(ギアも軽くして)上体を起こしてしまっている。ペースを落とすときはギアを一段だけ軽くして、前傾姿勢を保ったまま1センチだけ上体を起こし、回復することも覚えないといけない。
ペダリングのテンポが変わると、そこで足を使ってしまうので、ペースを上げるときも下げるときもペダリングのテンポは変えない。ペダリングのテンポを一定に保つことが体力維持につながるので、メトロノームのテンポに合わせてペダリングすることも効果的ということだった(太ももを上げる動作でテンポに合わせる)。
他にも前方を見るときは少し顎を引いたほうが良いとの課題が出た。というあたりまで来て、時間的にもこれ以上一度に詰め込みすぎてもとなり、登坂時の修正は次回へと持越しととなった。


コーチング後下ハン

今後にむけてやることのまとめ

今回のコーチングを受けてみて、こんなことを考えている。動画を撮影して、自分のフォームをチェックすることってとても勉強になったので、ローラーやっているときに撮影出来るようにしたい。

  • 修正したフォームで自然に乗れるように意識する
  • フラットペダル練習の日を作って太ももを上げる練習をする
  • メトロノームに合わせてペダリングする練習をする
  • インターバル練習などでペースを落とす時に前傾姿勢を保てるように意識する

感想

自転車に何を求めているかによって満足度は変わってくると思うけど、私は本当に受けて良かった。他の方もブログで書いているようにもっと早く受ければ良かったと思う。早く走るという目的には自転車のパーツを高級品にアップグレードするよりもコーチングにお金をかけた方が費用対効果が高いはずと思って申込んだけど、私の場合はこれは間違いないという感触をもった。
老化によって体力は年々衰えていくが、今回学んだことは意識続ければ失われるものではないように思う。